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意識の高い公務員のブログ

政令市で働く地方公務員のブログ(出向は役所のみ)。自治体職員にも民間の経営感覚が必要とされています。

公務員の4P(シティプロモーション)

4Pとはマーケティングミックスの4つの要素である。マーケティングミックスというのは、製品をどうやって市場に流通し、沢山売るかを考えることである。4つの要素から考えるからミックスとついている。

 

1 4Pとは

 たまに7Pになるらしいが今回は4Pの説明をする。

・製品(Product)

・宣伝(Promotion)

・価格(Price)

・場所(Place)

製品はそのまま、売るものである。宣伝や価格もそのままである。場所というのは売る場所であるが、工場から売る場所にまで持っていくチャネルまで考える。一般的に工場から出荷された製品は生ものであれ書籍であれ届先の住所に近い支所に行き、そこから届け先に配達される。この支所の数とか。

 

2 公務員世界での使われ方(理想編)

 うちの自治体は治安も良いし新快速も止まるし都心にも近い!よっしゃ!これを宣伝して人口を増やすぞ!

→結果

・人口変わりませんでした

・むしろ減りました

・人口が増えたのは開発があったからでプロモーション活動に意味があったか不明

 

3 公務員世界での使われ方(現実編)その1

 基本的に自治体は広報が下手なので、広報関係の事業があるとすぐに飛びつく。今流行りのシティプロモーションがまさにそれである。既にやっている自治体の例を見ていると、製品は自治体そのものである。つまりその自治体に住んでもらいたいと。そしてオマケつきお菓子のオマケみたいな感じで子育て環境が良いだの交通アクセスが良いだの自然が豊かだの言っている。どこの自治体も同じである。シティプロモーションのおかげで分かったことは、自治体がコモディティ化しているのでどこに住んでも同じということである。

 

4 公務員世界での使い方

 まず4Pが公務員世界(自治体)においては何なのかということを考える。製品は難しいので後回しにする。宣伝も後述。価格だが、住宅価格や地価にするとこれは自治体でコントロールするのは難しいため、子供の医療費が何歳まで無料であるかとか、市民税の額あたりで考えると良いか。場所は行政サービスを申請する場所である。。ちなみに子供の医療費は自治体により、何歳までというのが違うので差別化要因となるし、場所についても分庁舎(支所)があったり、本庁しかなくそこが家から遠いとかあるので差別化要因となる

 さて、問題の製品だが、「市そのもの」とするのは危うい。これは企業でいうと会社そのものを製品だと言っているのと同じである。製品は各行政サービスのことを言う。つまり例を挙げると、

製品:子供福祉政策

宣伝:ウェブ、電車のつり広告、ビラ撒き他

価格:18歳まで医療費無料

場所:受付支所が数か所ある、コンビニ交付可能とか

となる。場所は結構盲点となる。田舎の自治体ほど近隣自治体と差別化できる可能性を秘めている。

そしてここで問題となるのが宣伝である。行政はどうしても経費削減という大義名分のもと、様々な政策を1つの冊子で宣伝したがる。しかしこれだとどれを見ればいいのか分からない。やるならいっそ、子供福祉のみとりあげた冊子を作成し、他市との比較も書いて駅とかに置くのも一考である。

 

5 公務員世界での使われ方(現実編)その2

 とまぁ、ここまで言っても結局その通りにならないのが地方行政の現実である。どういうわけか「高齢者になっても住みやすいまち」とか言ってしまう。シティプロモーションの目的は、少子高齢化が進む世の中、まちの活気を失わないために若い層に住んでもらって活気や人口を維持するもののはずなのに、どういうわけか若い人から年寄りまで住みやすいまちを宣伝している。これでは今までと何も変わらない。高齢者政策自体は続けるべき(というか続けざるを得ない)けど、それを宣伝する必要はないんですよ!要らないものを削ぐブルーオーシャン戦略の記事

公務員のブルーオーシャン戦略 - 意識の高い公務員のブログ)でも書きました。