意識の高い公務員のブログ

政令市で働く地方公務員のブログ(出向は役所のみ)。自治体職員にも民間の経営感覚が必要とされています。

公務員のSWOT分析

SWOT分析とは、組織がどんな状況に置かれているかがよく分かる分析ツールのこと。しかし多くの場合、こんな状況になりたいのがよく分かるツールになっている。

 

1 SWOTって何?

 スウォットと読みます。たまにスワットと読む人がいます。

S:組織の持つ強み(Strength)

W:組織の持つ弱み(Weekness)

O:外的な機会(Opportunity)

T:外的な脅威(Threat)

これら4つを分析し、自分の組織が置かれている状況を把握して新たな事業を作るというものである。

 

2 公務員世界での使われ方

 何人かの職員で集まり、ふせんに自分の市のSWOTを書いていって、大きな模造紙に貼っていく。左上はS、左下はW、右上はO、右下はTというように。

するとあら不思議!分析する前も分析した後も、行う事業の結論は一緒!

何か皆で経営っぽいことをやった達成感を得られたり、久々に会った同期と話して明日も仕事がんばろーって気にはなるかもしれない。

 

3 なぜ分析しても意味がないのか

 まず、SWOTとは何ぞや、ということから考える。まずはSから考える。とあるド田舎の自治体があるとしよう。田舎で田んぼが広がり、空気は澄んでいる。こういう自治体は大抵、「空気が澄んでいる○○市に移住しよう!」というキャンペーンを行い、失敗するそしてSWOT分析をやろうということになり、やっぱりSのところに「空気が澄んでいる」と書く。そして、分析の結果空気が澄んでいるのは○○市の強みだし、「空気が澄んでいる○○市に移住しよう!」キャンペーンを行い、失敗する。何故か。これはOを考慮していないからである。Oというのは外的な機会である。この場合、空気澄んでるキャンペーンを行うなら、Oに「空気が澄んでいるところに住みたい人が増えている」みたいな項目が書かれている必要がある。この場合、本キャンペーンはやり方次第では成功する可能性が高い。が、日本人全体として田舎ぐらしは嫌だ!みたいな考えが増えている場合、Tにこの項目が入るため、本キャンペーンを行っても無意味なのである。一般的に空気が澄んでいるか否かで言うと、澄んでいる方が人が住むには適しているから、これをSに入れるのは問題ない。しかし「田舎」というのはSにもWにも取れる。SWOT分析はただ単にSWOTを書き出すだけではなく、S×W、O×Tが重要なのである。ぶっちゃけ、SWOTマトリックスを書くよりもS(にしたいもの)を書いて、それを活かせるOを考えた方が良かったりする。Oが無かったら悪あがきせずに諦めましょう。