サバイバル公務員

公務員ライフをエンジョイするためのTips

口が上手い人は市役所で出世する

役所で出世する人は、口の上手い人です。

上に媚びてたら出世できるわけではありません。

 

では、この「口が上手い」とはどういうことか。

ズバリ、無駄な事業をさも必要であるかのように説明できるということです。

役所の仕事における基本的な考え方として、

①役所のやっている事業自体が無駄だらけ

②その無駄な事業をやるためのプロセスも無駄だらけ

というのがあります。

この内、人事を考えるような上層部は①しか見ていません。そして、上層部も、内心役所の事業が無駄だらけなのは知っており、「無意味ではあるが、政治的な理由でやらざるを得ない」などと考えています。

しかし市民や議会に説明する際に「政治的な理由でこの事業やります!」とは言えません。したがって、上述のような口上手な人が求められるのです。

 

例を挙げます

都市部の自治体に勤務してる人で、それなりに仕事ができると有名な人と話す機会がありました。

その自治体では人口が増加しているにも係わらず、人口減少対策に力を入れていました。

その人に、「なんで人口減少対策やってるんですか?不要だとか内部で言われなかったんですか?」と聞きました。すると、「確かに現在は人口が増えているが、その増えているわが市でさらに人口減少対策をすれば、盤石である。」と仰っていました。

鬼に金棒とか、勝って兜の緒を締めよ等という諺がありますが、なるほど、こういう時に使うのだなと感心したものです。

※なお、施策の効果自体は思わしくないそうです。

市役所の仕事がつまらない時の対処法

市役所の仕事は、概してつまらないものです。

世の中には、意気込んで役所に就職したものの、あまりの仕事の地味さに嫌気がさしている人も多いようです。では、このつまらない仕事にはどう対処すればいいのでしょうか。

 

まずそもそも、皆さんつまらない理由は分かっていると思います。

事務が単純だとか、無駄が多いとかだと思います。

 

ここで、その単純な事務や無駄な事務を、あなたがつまらないと思っている理由は何なのかを考えるのが重要です。

 

世の中にはその無駄作業を20年も30年もやってきている人がいて、その中にはその無駄作業をつまらないと感じていなかったり、むしろ必要なものであるとさえ感じている人がいるわけです。

 

役所の事務を効率化させたいとか、無駄な作業を省きたいと考えていても、上記のような人間が役所には大量にいますので、骨が折れます。というか事務の効率化は上司の理解がなければ極めて困難でしょう。

 

私が思うのは、なにもそんなに役所の仕事にアツくならなくても良いんじゃないかということです。

私は基本的に、

 ①役所のやっている事業自体が無駄だらけ

 ②その無駄な事業をやるためのプロセスも無駄だらけ

と考えています。

①の役所がやっていることってのは市長が決めることです。ので私たち職員が頑張ったところで変えられません。私たちが変えられるのは②です。しかし、②をいくら頑張ったところで結局アウトプットがムダな事業なので、ほぼ意味がないのです。

 

これを踏まえると、役所の事務改善なんぞやる意味がないことが分かります。

全国の優秀な公務員は役所を見捨てて地域の人々との交流に尽力しているようです。

私もその方が良いと思います。

ポケモンGOは地域活性化ではなく健康推進ツールである

先週の金曜日、7月22日に、日本でもポケモンGOがリリースされた。

前日にはNISCが注意書きを出したり、特定の場所に人が殺到、街にはスマホ片手に歩く人々が増えるという社会現象になっている。

 

このポケモンGO地域活性化に使えないかという議論があるが、少なくとも経済活性化にはならないのではないかと思う。まず、既に多くの施設が迷惑がっている。広島の原爆ドームや、京都の八坂神社などだ。これらの施設はそもそも有名な場所ではあるが、では無名の土地にポケモンGOで人が集まったとして、そこに金を落とす人がいるだろうか?私の感覚としてはNOだ。ポケモンをしている人はポケモンをしに来ているのである。スーパーに買い物に行く人が全商品を買ったりしないのと同じで、ポケモンをしに来た人がその場で金を落とすかというと、そうとは限らない。私もポケモンの巣と呼ばれる場所に行ってみたが、ひたすらポケモンをしていただけでお金は1円も落としていない。他の人たちもそうだった。

確かにポケモンという強力なコンテンツは継続性がある。だが、だからといってお金に結びつくわけではないだろう。

 

むしろ、このゲームは健康推進、促進ツールである。歩く必要があるからだ。特に卵を孵化させる場合は歩くか、自転車をゆっくりこぐ必要がある。車やバイクでは卵は中々孵化しない。国交省の資料によく載っているが、筑波大の研究で、よく歩く人は歩かない人よりも医療費が少ないという研究データがある。

ポケモンで日本人が健康になり、医療費が少なくなることを祈る。

コンパクトシティって何だろう

行政は様々な政策を行っています。今、都市計画関係で注目されているものの1つにコンパクトシティなるものがあり、そのコンパクトシティを作るために立地適正化計画というものがあります。

 

1 コンパクトシティって?

 この用語について明確な定義はありませんが、簡単に言えば居住地と店や病院がまばらに存在せず、ある程度固まって存在する市町村のことを言います。ヒトデをイメージしてください。頭(中心)の部分が中心市街地で、5本の足の先が居住地や店の塊、足が道路です。因みに現在、多くの市町村はタコかイカの状態です。

タコ:頭が大きい=中心市街地は賑わっている。足が8本=居住地や店が点在しすぎ。

イカ:中心市街地が賑わっていない上に居住地や店も点在していて最悪。

このうち、イカ型市町村にコンパクトシティが必要です。

 

2 コンパクトシティの具体例は?

 これ重要です。具体例はありません。一応、青森市富山市が成功事例として言われていましたが、雲行きが怪しいという意見もあります。つまり、具体例が無い中、これからコンパクトシティ政策を撃ちまくって、成功事例を作ろうというわけです。

 ただし、例外があるので、それは5番目の項に書きます。

 

3 なんでコンパクトシティが必要なの?

 まず人口問題があります。戦後、日本の人口は増加してきましたが、今後は減少すると見込まれています。何故なら高齢者が増えるから死者が増え、かつ子供が生まれにくい世の中になっているからです。

 次に広がりすぎた市街地があります。住んでいる市町村の航空写真を見ると、「こんなところにも人が!?」というところに人が住んでいたりします。「○○台」「○○が丘」といった地名は、割と中心市街地から離れていることが多いですね。で、なんで市街地が増えたかというと、戦後にベビーブームで人口が増え、しかも子供が親と暮らさず独立するようになったため、住む家が必要になりました。よってそれまでは田んぼや森林だった土地を切り開き、住宅にしたわけです。中心市街地から離れていると地価も安いので、サラリーマンには嬉しい。

 ところが、そういう中心市街地から離れたところに住んでいる人たちが高齢化しています。よって空き家や買い物難民が出てきます。人口が減っているので空き家の買い手もいません。今のところ、高齢者でも車に乗れたり近所の助けがあって何とか生活していますが、2025年には団塊の世代後期高齢者になり、2035年には3人に1人が高齢者の時代になります。そうなると辺鄙なところに住む高齢者はますます生活しづらくなります。

 こういった問題を、都市政策方面で解決するのがコンパクトシティです。

(後は水道管等のインフラ維持とか色々あります)

 

4 本当に解決できるの?

 まずは解決のプロセスです。イカをヒトデにするには、とりあえずイカをタコにする必要があります。そのために立地適正化計画を作って、「イカの10本ある足のうち、8本だけ使うよう誘導」します。同時に、イカの頭(胴体?)の部分に公共施設や店、病院を作って中心市街地を活性化させます。これが上手くいけばイカがタコになります。

ただ、個人的には課題が多いと思います。

例えば、老人介護施設の問題です。コンパクトシティをやる上では、介護施設を建てる場所もある程度制限しなくてはいけませんが、規制して「ダメ」とまでは言えません。どうしても必要なら、9本目の足の先に介護施設が建つこともあります。また、忌避施設が9、10本目の足の先に建つことも考えられます。あとあまり考えなくていいですが、人口が増えた場合は9、10本目の足の先に家が建ちえます。

あと、これは富山市が直面しているのですが、自分の市だけ9、10本目の足の開発を規制しても、隣の市が郊外を開発すると意味がありません。

なお、立地適正化計画は基本的に「誘導」であり、規制はしないらしいです(この計画は比較的新しいので作成している自治体が少ない)。

 

5 実は自然とコンパクトシティに収束していく

 最初のほうで、自治体はヒトデ型、タコ型、イカ型があると書きましたが、このヒトデ型がコンパクトシティなわけです。つまり「コンパクトシティにしようとは思わなかったけど、何か知らんがコンパクトシティになった」市町村が存在します。主にベッドタウンがそれです。私は関東に詳しくないので関西の例で申し訳ないですが、例えば大阪の高槻市茨木市大阪市京都市のベッドタウンであり、駅前(中心市街地)は発展していて、郊外にも人が住んでいます。個人的にはヒトデとタコの中間ぐらいだと思っています。また、京都府長岡京市向日市大阪市京都市のベッドタウンであり、しかも面積も小さい(長岡京市は20㎢、向日市は7.7㎢)ので見た目にもコンパクトです。これら2自治体はヒトデです。

上記4市町はコンパクトシティをやろうとした計画を作ったわけではありません、戦後、人口増加に伴って自然に住民や住宅地が増えていきました。

自然に作られたコンパクトシティを、行政の力という人工的な方法で再現できるかどうか、今後に注目しましょう。

公共事業で立ち退きが必要になったらどうすれば良いか

今、日本各地で公共事業が行われています。公園や施設を作ったり道路を広げたり、近い将来リニアの線も引かれますね。さて、そういう公共事業を行う場合に、立ち退きを求められることがあります。要は、「ここは将来道路になるので移転してください」といったところです。こういうことを言われた場合どうすれば良いのでしょうか。

まず、役所が行うのは、

周辺住民への説明会

事業用地の調査(境界など)

個人ごとの調査、説明

立ち退き

というプロセスになります。公共事業での立ち退きなんて一生に一度あるかないかの話なので、多くの人は不安を感じられるでしょうが、基本的に一度事業をやると決まってしまえば覆らないので、素直に行政に従うのがベストです。立ち退きの際に、お金がもらえます。そのお金は、土地の代金と補償の代金になります。

 

■土地の代金って?

そのままです。ただし市場価格ではなく、行政用の土地価格を算出するルールがありますので、それに則った方法での算定になります。バブル期に1億円で買った土地が3,000万円ぐらいで買い取られるケースもありますが諦めてください。逆に2,000万円で買った土地が3,000万円で売れる場合もあります。なお、確定申告する際に譲渡益から最大5,000万円まで控除されます。民間より安い分、多少税金が少なくなります。

■補償の代金って?

「補償」とは何かを考えると難しいですが、要は建物を建て替える代金です。家が建っている場合は家を建てる代金です。ただし新築価格ではなく、建築年数分減価されます。ついでに、国のルールに則って価格を算定するので、例えば1億円で買った家なのに8千万円として評価された!なんてこともあります。また、商売をやっている場合、店をたたんでいる期間の売り上げ代金等がもらえます。ただし、この売上代金は実際に売り上げたお金ではなく、行政のルールで決まった金額になります。ゴネても増えませんし、逆に赤字なのに意外な額をもらえる場合もあります。他にも木が植えてあればそれを伐採ないし移植するための費用、看板移転費用等があります。

 

お金の面は以上ですが、移転先が気になる方もおられると思います。基本的に移転先は自分で探すことになります。行政サイドが土地を持っている場合もありますが、あまり期待しないほうが良いです。

住み慣れた場所を移転するのは苦しいことですが、移転先で新たな人生を歩むのも天の定めかもしれません。